こんにちは、ひまわりの家で働き始めて2年になったTです。
2年間の間に、たくさんの素敵な利用者様に出会うことが出来ました。でも…出会いがあればお別れも当然やってきます。
出会った方々お一人お一人の思い出をすべて書くことは出来ませんが、心に残ったお話を今回はご紹介したいと思います。
働き始めて1年が過ぎたころ。私の最大の壁は「入浴係」でした。このお仕事を始めるにあたり、母に勧められて「ユマニチュード」という本を読み、入浴の際の注意点などを頭に入れておきましたが、利用者様にケガをさせない、不愉快な思いをさせないというプレッシャー+暑さとマスクの息苦しさ!想像以上に大変でした。
まだ慣れていない頃の入浴係のある日。腕にケガをされていた利用者様がいらして、入浴後に肌着を着せる際、「ケガをしている方の腕から袖を通す」という基本中の基本は知っていたのに、逆の腕から袖を通してしまい、きちんと着せることが出来ず、やり直しに。ああ、次の利用者様が待ってる!!!この方も脱衣所で長い時間座っていただいていて、湯冷めしてしまったらどうしよう!と焦ってしまい、泣きそうになりながら、「ごめんなさい、ケガをしてる方の腕から着なければダメだったのに間違えました、すみません!!」と平謝りに謝りながら再度肌着を着ていただき、次に着ていただくシャツを手にすると、それまで私の言葉反応のなかった利用者様が、まっすぐに私の目を見て、笑顔で、ケガをしている腕を差し出して、そしてものすごく優しい口調で、「こっちからじゃない?」と教えてくださいました。

私、泣きました。感動して。ああ、この方、私のことを思いやってくださっているんだ、と。失敗してご迷惑おかけしたのに。それからは入浴係も楽しくなり、今は好きになりました。入浴係の一番いいことは、入浴中は1対1なので、利用者様とじっくり向き合えることです。本当に本当にこの方には救われました。
ちなみに入浴係の時は制服ではなく、好きなTシャツが着用出来ます。ある日New Yorkと書いてあるTシャツを着ていき、職員の誰か気が付いて何か言ってくれないかなー♪と期待していたのに、誰にも気が付いてもらえず、ガッカリしていたら、英語のわかる利用者様が、「あらあ、あなたのお洋服、ニューヨークって書いてあるわね!」と一言!待ってました!とばかりに、「ハイ!今日は入浴係りなので、ニューヨークなんですうう!!」と答えたら、「あなた、本当に子どもねえ!」と笑われてしまいましたが、最高に嬉しかったです!

これからの時期は暑さとの戦いですが、スチーム美顔中だと思いつつ、利用者様との時間を大切にして入浴係、頑張りたいと思います!